宇奈月ガイドの会「ハートの台地」(河田稔会長)による観光案内が5日、黒部市宇奈月温泉で始まった。開湯100周年などを見据え2020年に発足した同会にとって初めての本格的なツアー企画になる。11月末までの毎週土曜、日曜に実施する。
ハートの台地は23年の開湯100周年、24年の黒部ルート一般開放に向け、現地の魅力を伝える人材を育成しようと20年春に発足した。市内外の希望者が研修を重ね、これまでに26人が修了しガイドになった。
今回のツアーは開湯100周年プレ事業と位置付け、「秋のうなさんぽ」と題して実施。初日は稲葉泰一さんがガイドを務め、午前と午後の2回に計10人の観光客が参加した。
紅葉が見頃を迎えているV字峡とトロッコ電車を眺められる遊歩道や、電源開発の歩みを伝える黒部川電気記念館などを1時間かけて散策した。稲葉さんは時折、自作のファイルを開いて資料写真などを参加者に見せながら、宇奈月の歴史や自然の特徴を丁寧に説明した。
今後も順調に予約が入っており、ハートの台地の坂井泉副会長は「お客さんが集まるのは励みになる。今回の成果を踏まえ、さらなるスキルアップに努めたい」と話した。
「秋のうなさんぽ」の参加費は中学生以上600円、小学生300円。開催日の3日前までに申し込みが必要。予約、問い合わせは宇奈月温泉観光案内所、電話0765(62)1515。