石川県小松市の粟津温泉観光協会に加盟する旅館の女将(おかみ)らは9日、同市野田町の東酒造を見学した。観光協会が小松酒造組合と連携して地酒で温泉地の魅力をPRする取り組みを進めており、オリジナルの酒造りに向けて試飲しながら検討を進めた。
法被姿で酒蔵を訪れたのは「のとや」の若女将桂木美咲さんと「法師」の女将法師久惠さんで、東祐輔社長から工程の説明を受け、仕込み用のタンクなどを見て回った。純米大吟醸のこうじを味わい、甘みを実感した。
市産米を使った吟醸酒などを試飲し、宿泊客に提供したい味を考えた。女将が薦める地酒をオリジナルラベルで宿泊客に提供する計画で、桂木さんは「酒を造る現場を初めて見た。お客さんに経験を伝えたい」、法師さんは「地酒をもっと発信していきたい」と話した。