さびを用いた作品を紹介している会場

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物事の新しい捉え方提示 県美術館でデザインスコープ展開幕

北日本新聞(2022年12月11日)

 日常に溶け込むデザインに光を当てた企画展「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」が10日、県美術館で開幕した。鉄に付着した「さび」をアートに昇華させた作品や、全長25メートルの人型の作品など、空間全体を大胆に使った展示で、物事の新しい捉え方を提示している。県美術館開館5周年記念。来年3月5日まで。

 国内外で活躍するクリエーター8組10人の新作や近作65点を紹介している。

 岡崎智弘さん(東京)はマッチ棒を使ったこま撮りのアニメーションを展示。山田春奈さん(同)と小林弘和さん(同)は展示室の壁に鮮やかな色の紙を大量に貼り付け、雄大な風景を浮かび上がらせた。

 暗室の中を無数の画像が漂っているように見える没入型の映像作品などもある。ほぼ全ての作品を撮影できる。

 開会式後、同館の桐山登士樹副館長と川上典李子デザインディレクターがギャラリートークした。川上さんは「デザインに触れることで、世の中の捉え方は多種多様だということを再確認できる」と語った。

 同館と北日本放送、北日本新聞社主催。

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