福井県あわら市の芦原温泉芸妓(げいぎ)協同組合の芸妓が、日ごろ磨いてきたお座敷芸を披露する「おさらい会」が12月18日、同市温泉3丁目の伝統芸能館で開かれた。
100年余り続くあわらの伝統芸能に触れてもらおうと、芸妓5人のほか、師匠の芳村伊四絽(いしろ)さん(東京)が出演した。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となり、組合の武田圭子代表理事は「皆さまの温かい気持ちのおかげ。楽しんでください」とあいさつした。
発表は三味線、太鼓、笛、かねによる長唄「あわら越後獅子」でにぎやかに幕開けし、「鶴亀」「新曲浦島」など6題を演じた。芸妓のあでやかな姿と心地よい演奏の響きに、観客は大きな拍手を送った。