福井県あわら市の「あわら温泉女将(おかみ)の会」によるオリジナル日本酒「女将」の新酒が出来上がり12月21日、同市の芦原温泉旅館協同組合会館で披露された。真心を込めて手掛けた甘口と辛口の2種で、昨年より千本増やし4千本(720ミリリットル換算)を用意。同日から組合加盟の13旅館で提供を始めた。
お披露目会には森之嗣市長、酒米を生産した剱岳ファーム、行政など関係者約30人が出席した。女将の会の山口由紀プロジェクトリーダーは「このお酒がお客さまの満足、温泉で働く従業員らの幸せに貢献できるよう願っている。私たちも一層のおもてなしに精進したい」と話した。
製造元の久保田酒造(坂井市)の久保田直邦社長は辛口を試飲し「バニラ系の甘い香り。新酒は後味さっぱりだが、熟してくればうま味が乗ってくるだろう」と講評した。
新型コロナの影響でここ2年は数量を減らしていたが、全国旅行支援などを受けて温泉客は回復傾向にあり、地元を含め「女将ファン」も増えたことからコロナ以前の水準の量を用意することにした。
旅館での宴会価格は720ミリリットルが税込み3960円、300ミリリットルが1870円。各旅館の売店では価格を下げて年明けの10日から販売する。