福井県坂井市内のコミセン10館に展示された吉川壽一さんの書作品=春江中コミュニティセンター

福井県坂井市内のコミセン10館に展示された吉川壽一さんの書作品=春江中コミュニティセンター

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書道家・吉川壽一さんの十二支の書を展示 坂井市コミセン10会場で2月末まで

福井新聞(2023年1月5日)

 福井県坂井市のコミュニティセンター(コミセン)10会場で1月4日、書道家吉川壽一さんとのコラボ企画展が始まった。迎春にちなみ、地域に身近なコミセンで十二支の大作を展示している。スタンプラリーを同時開催し、全10館を巡ると抽選でオリジナル御朱印帳をプレゼントする。2月28日まで。

 吉川さんはSYOINGアーティストとして、世界遺産をはじめとした国内外の名所で揮毫(きごう)や作品展を行うなどスケールの大きいパフォーマンスを披露。書を通した国際文化交流にも貢献している。

 ボートレース三国施設内で吉川さんの作品を展示してきたつながりがあり、市は美術館に足を運ぶ機会の少ない高齢者や子どもに「本物の芸術作品に触れてほしい」(まちづくり推進課)と初めて企画した。

 展示している作品は、京都市の世界遺産・下鴨神社で披露された干支の漢字。横2メートル、縦1・3メートルの布に多彩な書体で勢いよくカラフルに書いた。それぞれの作品には鴨長明らの和歌をしたためた。

 会場は三国町は三国、雄島、春江町は春江中、大石、丸岡町は磯部、高椋東部、竹田、坂井町は東十郷、大関、兵庫の10館。1、2作品ずつ展示している。

 スタンプラリーはコミセンの利用促進に加え、地元以外の地域活動に触れてもらう狙いもある。書体や色の違う干支のスタンプを集めると、吉川さんが揮毫した「夢」の文字を描いた御朱印帳を抽選で200人に贈る。丸岡産織物を使って装丁した逸品になっている。

 市は企画展に併せ、13日から全域で運行が始まる乗り合い方式のタクシー「オンデマンド型交通」を利用して会場を訪れた場合に乗車料金を無料にする。

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