たこ焼き作りの練習に取り組む川島さん(左)と根塚さん

たこ焼き作りの練習に取り組む川島さん(左)と根塚さん

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とろとろのたこ焼きいかが 県出身の大学生、学業と両立し3月に屋台出店

北日本新聞(2023年1月14日)

 とろとろのたこ焼きを食べてほしい-。富山県内出身の大学生、川島壮生(そうき)さん(21)と根塚将希(まさき)さん(21)が3月、たこ焼き店をオープンさせる。2人は中学高校の同級生。たこ焼きが大好きで、協力して店を出すことが夢だった。学業と両立させながら、県内の商業施設や道の駅などに屋台を出店する予定にしており、2人は「絶対に成功させたい」と意気込んでいる。

 2人は中学生の頃から理想のたこ焼きの味や食感を語り合い、店を開くことが夢になった。大学は川島さんが名古屋工業大、根塚さんは金沢大に進学。異なる職業を目指し、就職して仕事が落ち着いたら取り組もうと考えていた。だが、新型コロナ禍でサークルや部活など大学での活動が思うようにできない現状があり、この期間を利用して在学中に店を開こうと決めた。

 昨年2月頃から本格的に準備を始めた。県内でたこ焼きの移動販売をしている店を訪ね、材料の仕入れなどを教わった。異なる県の大学に進学しているため頻繁に会うことはできないが、鉄板を持ち帰ってそれぞれ自宅で練習したり、夏休みには泊まり込みで技術を磨いたりした。

 2人が提供するこだわりのたこ焼きは、箸ではなくれんげで食べてもらうほどとろとろの食感。形状を保ちつつ、極限までとろみがつくようグラム単位で材料の調整を繰り返した。富山らしさを出すため、だしはシロエビがベースとなっている。

 川島さんは工学部3年生で大学院に進む。根塚さんは医薬保健学域医学類の2年生で、2人とも大学に在籍する3年間は営業を続けたい考えだ。川島さんは「学園祭などの延長線上ではなく、味で勝負したい」、根塚さんは「いろいろな人に助けてもらった。感謝を届けて、期待に応えたい」と話す。

 店名は「ハロータコヤキ」で、休みなどを利用して出店する。3月24~26日は、富山駅南口の商業施設「マルート」前で営業する。店で必要な機材などの購入に役立てるため、16日からクラウドファンディングで寄付を募る。

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