新潟県新発田市内の飲食店で兵庫県産赤穂(あこう)ガキの多彩なメニューが提供される「しばたオイスターバー」が19日に始まった。10年目となる今年は過去最多の30店舗が参加。初日の発表会で、シェフたちが「濃厚な味わいを楽しんで」とアピールした。
赤穂四十七士の一人で新発田出身の堀部安兵衛を縁に、有志が赤穂の坂越(さこし)湾産カキを活用した食でまちを盛り上げようと企画した。実行委員会が一括で仕入れる赤穂ガキは昨年、初めて1トンを超えるなど冬の名物になっている。
発表会には工夫を凝らした料理がずらり。定番のカキフライをはじめ、しぐれ煮やあんかけ麻婆麺、カキに合うビールも登場した。
「じじちゃりカフェ」(中谷内甲)の佐藤摩実さん(43)はカキのフォーを開発。アサリとのダブルだしでコクを深め、「生野菜もたっぷりでおなかいっぱいになる」と胸を張る。
バー「ボワール・アン・クー」(中央町3)の山宮志都子さん(46)は5日間かけて作るという、カキの燻製(くんせい)オイル漬けを披露。「赤穂ガキは味が濃い。毎年このイベントをお目当てに訪れる人もいる」と期待していた。
2月28日まで。