上市産の竹を利用して作った新商品

上市産の竹を利用して作った新商品

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上市産メンマ商品化 里山の駅運営会社、12日のイベントで披露

北日本新聞(2023年2月9日)

 上市町の里山の駅「つるぎの味蔵」を運営するティー・ツリー・コミュニケーションズ(同町広野、茶木勝社長)は、上市産の幼竹でメンマを作った。同社や住民、町などでつくる白萩地域山村活性化協議会が進める地域振興策の一環。メンマにできない固い部分を有効活用した食品「ごちそうの具」も完成。12日に同駅で開くイベント「味蔵の雪フェス」で披露する。

 商品化の取り組みは約5年前から始まった。荒廃した竹林を中山間地の活性化につなげるため、メンマを上市発の新たな食材にすることを思い付いた。

 昨年4月に試行錯誤の末、試作品が完成。常温で長期保存できるよう改良した。メンマの商品名は「つるぎ竹菜(ちくさい)」。穴の谷霊水を使った穴の谷しょうゆと昆布を合わせた味と、町産ユズが香る塩こうじ味の2種類を用意した。

 地元住民らによるチーム「竹取キッチン」も結成され、メンマに使えない固い部分の活用を考えた。約5ミリ角のサイコロ状に切り、和洋中それぞれの味付けを施したレトルト食品に仕上げた。リーダーの槻富美恵さんは「普段のおかずに合わせれば、グレードアップできる」と言い、アレンジレシピも紹介する。

 12日のイベントで、訪れた人たちに試食してもらう。他にも、上市産黒毛和牛や町特産サトイモが入った鍋、限定スイーツなども販売される。午前10時からで、商品がなくなり次第終了する。

 3月に東京のイベントに参加した後、本格販売を開始。2023年度は町内を中心に伸びた幼竹の買い取りも検討する。茶木社長は「メンマを新たなブランドに育てたい」と意気込んだ。

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