黒部峡谷鉄道(黒部市)は12日、冬のトロッコ電車の一部区間での特別運行「冬の黒部峡谷プレミアムツアー」をスタートさせた。冬場の黒部峡谷や宇奈月温泉の活性化が狙いで、昨年に続き2年目。運行回数を初年度の2倍となる10日間計40回に増やし、3月12日までの土曜、日曜、祝日に走らせる。
宇奈月駅を出発してV字峡に架かる新山彦橋を渡り、その先のトンネルで折り返す往復1・2キロ。12日は県内外から来た大勢の観光客が乗り込み、雪が積もった山肌の眺めなどを楽しんだ。乗車率は99%とほぼ満員だった。
例年トロッコ電車が運休する冬場の運行は、宇奈月温泉の観光関係者らが長年要望し、昨年初めて実現した。5日間で計20回運行したところ、乗車実績が定員の85%と好評だったことから回数を増やした。
運行日はそれぞれ4回走らせる。現時点で全定員の53%の予約が入っている。2月は車両を分解・点検中の車庫見学、3月はセレネ美術館での鑑賞がツアーに組み込まれている。