「あわら温泉女将(おかみ)の会」によるスパークリング日本酒「OKAMI no AWA」が完成し2月15日、あわら市内の温泉旅館で披露された。同会オリジナルの純米吟醸酒「女将」の甘口をベースに、アルコール度数8%に抑えすっきりとフルーティーな味わいに仕上げた。20日からあわら温泉13旅館の食事処で出される。
スパークリング酒の製造は、日本酒になじみのない女性にも飲みやすいようにと、昨年8月から試飲会や試作を重ねてきた。
酒米の生産は剱岳ファーム、酒の製造は久保田酒造が担い、初回分として600本を製造。ボトルは、広告ディレクターとして首都圏で活動する同市出身の大井佳名子さんがデザイン。女性らしさをイメージした桜色で、タグは市の花であるハナショウブを模した紫色にした。
この日のお披露目会は、グランディア芳泉で開かれた。各旅館の若手女性スタッフで作る宣伝隊「しゅわっちガールズ」が、「しゅわしゅわしゅわっち」という掛け声とともに、女子会の乾杯シーンを再現しPRした。
プロジェクトリーダーを務める副会長の立尾清美さん(白和荘)は「おもてなしの心がまた一つ形になりうれしい。『女将』甘口の吟醸感を感じ、舌先で炭酸のパチパチ感を楽しんでほしい」と話していた。価格は300ミリリットルで2千円。