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布橋灌頂会6年ぶり有観客 立山・芦峅寺 9月24日を候補日

北日本新聞(2023年2月25日)

 立山町芦峅寺に伝わる女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」の実行委員会(会長・佐伯元信芦峅寺総代)は2月24日、同町前沢の五百石公民館で開き、9月24日を候補日として開催することを決めた。2017年以来6年ぶりの有観客とし、規模も例年並みとする。

 布橋灌頂会は3年に1度開かれ、新型コロナウイルスの影響で20年は開催を見送った。昨年9月、儀式を次代に継承したいとする地元の意向で、規模を縮小し無観客で5年ぶりに行った。23年は通常の開催年に当たり、実施することを決めた。

 実行委員会で佐伯会長が「例年並みの規模で行いたいと思っている」とあいさつ。白装束姿で布橋を渡る女人衆は全国から50人募集する。一般参加者の橋渡り体験や芦峅ごっつぉまつりも行う予定。

 布橋灌頂会はかつて立山登拝を許されなかった女性が極楽往生を願った儀式。明治に入り廃れたが、1996年の国民文化祭に合わせて復活した。

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