巨大城門の前で、甲冑姿を披露する神宮寺城跡保存会の山下文憲会長(右)ら=福井県あわら市指中

巨大城門の前で、甲冑姿を披露する神宮寺城跡保存会の山下文憲会長(右)ら=福井県あわら市指中

福井県 あわら・坂井 その他

戦国時代の山城をガイドと巡ろう あわら市の神宮寺城跡

福井新聞(2023年3月31日)

 福井県あわら市細呂木地区にある戦国時代の山城跡「神宮寺城跡」で4月1日、定期開催の「戦国ガイドツアー」が始まる。地元ガイド付き山城巡りや巨大城門前での写真撮影など、城ファンだけでなく幅広い層に魅力のツアーとなりそう。

 神宮寺城は東西270メートル、南北250メートルの加賀丘陵最大規模の山城で、加賀の一向一揆に対抗し朝倉氏が築いた重要拠点。城跡には、敵の横移動を防ぐ「竪堀(たてぼり)」や堀を造る際にかけた「土橋(どばし)」、兵が駐屯する「曲輪(くるわ)」など戦国時代の山城の特徴を示す遺構が多数残っている。

 ツアーはNPO法人「細呂木地区創成会」が主催。1日を初回に次回は5月3日で、6月からは月2回、8月以降は毎週催す。一昨年夏には、城がまたがる沢、指中区の住民らが神宮寺城跡保存会を立ち上げ、散策路の整備などを行ってきた。また同市観光協会が主体で、フォトスポットとして縦横3・5メートルの城門や笏谷石の階段を整備した。ツアーには火縄銃型エアガンによる射撃体験もあり、甲冑(かっちゅう)姿の同創成会メンバーが撃ち方を指導する。

 参加費は2千円、小学生以下千円。JR細呂木駅を午前10時に出発。細呂木製鉄遺跡や川口城址(じょうし)を巡り、山城に入る。同駅利用者にはオリジナルの御城印を贈る。御城印は近くのふれあいセンター「らくーざ」などでも300円で販売している。申し込みはツアー前日の午後5時までに、「ぶらっと細呂木」のサイトから。

 また「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会主催のガイドツアーが4月8日に同城跡で開かれる。同市郷土歴史資料館の学芸員の案内で、約2時間散策する。参加費は千円。申し込みは、同プロジェクトのフェイスブック内からアクセスできる申し込みフォームで。

えきねっと びゅう国内ツアー

あわら・坂井 ニュース