「m」字型アートのパネルを張り付ける業者ら

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黒部の生地海岸に「m」再び アートで地域活性化、蜃気楼の種類で見え方に違い

北日本新聞(2023年4月25日)

 黒部市の生地海岸に、幅14メートルの「m」字型アート作品が1年5カ月ぶりに設置された。千葉市のアーティストユニット「山下麻衣+小林直人」が黒部市美術館での個展に合わせて制作し好評だったため、今回は単独で設置。前回は下位(冬型)蜃気楼(しんきろう)の反転現象で魚津市から「∞」マークに見えたが、今回の上位(春型)蜃気楼の時期には違う見え方になると期待される。

 作品「infinity~mirage(インフィニティ・ミラージュ)」は、2021年9~12月に生地海岸に設置された。

 蜃気楼による見え方の変化が予想以上に大きく、「∞」に見える日も多かった。

 ユニークな作品を地域振興に生かそうと、市美術館や魚津埋没林博物館は今回、アートプロジェクトの実行委員会を設立。アーティストと協力して来年3月まで作品を置き、魚津側から撮る映像をライブ配信するほか、黒部と魚津の海岸を巡るスタンプラリーなども計画する。

 この日は業者と学芸員がパネルを堤防に張った。春の上位蜃気楼では像の変化の方向が変わり、「m」が上に反転して見える可能性があるという。黒部市美術館の尺戸智佳子学芸員は「作品を観光や教育にも生かし、海沿い地域の活性化につなげたい」と話している。動画は今月末ごろからユーチューブで配信する。

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