囃子方の稽古に励む子どもたち=5月8日、福井県坂井市三国町北本町4丁目の三國湊町家館

囃子方の稽古に励む子どもたち=5月8日、福井県坂井市三国町北本町4丁目の三國湊町家館

福井県 あわら・坂井 祭り・催し

三国祭、お囃子任せて...児童ら稽古大詰め 5月20日に山車巡行

福井新聞(2023年5月11日)

 坂井市三国町の三國神社で5月19日に開幕する「三国祭」に向け、武者人形の山車(やま)に乗り込む囃子方(はやしかた)の子どもたちの稽古が大詰めを迎えている。今年は新型コロナ禍から4年ぶりに祭りが"完全復活"となる。本番を心待ちにしている子どもらは、三味線や笛を担当する三国祭囃子初香(ばやしはつか)会メンバーとともに、「失敗しないよう頑張りたい」と真剣に稽古に励んでいる。

 祭り中日の20日、市内外の小学生45人が、岩崎区など5区と三国祭保存振興会の山車計6基に乗り込み、街中を練る。各区では3月下旬から週2回ずつ、同会の会長から指導を受けて稽古を続けてきた。8日夜は中元区の山車に乗る6人が、熱の入った稽古を同町北本町4丁目の三國湊町家館で行った。子どもたちの担当は太鼓で、バチを持つ腕やさばきも次第に様になっていた。

 新型コロナ禍で祭りが中止となった3年前、山車に乗るはずだった金津小6年の児童と三国南小5年の児童も太鼓で晴れ舞台に臨む。「みんなで成功させたい」と意気込む。

 三国中2年の生徒も3年前に山車に乗れなかった1人。今年は初香会の一員として三味線を受け持つ。生徒は「(中止は)本当に悔しかった。出られるのがとてもうれしい」と笑顔を見せていた。

 19日夜に繰り出す宵山車の巡行では、初香会の中高生や20代の女性メンバー12人が囃子方を交代で担う。

えきねっと びゅう国内ツアー

あわら・坂井 ニュース