三国祭中日の5月20日に合わせ、「三国提灯(ちょうちん) いとや」(坂井市)の提灯の18分の1スケールミニチュアがもらえるデジタルスタンプラリーが、同市三国町の旧市街地で開かれる。巡行する6基の山車小屋を巡りながら、祭りとともに三国の街並みを堪能してもらう。
いとや3代目の小島まりやさん、同市三国町出身のプログラマーの飛田真代さん、アーバンデザインセンター坂井の元チーフディレクターの土井祥子さんの3人が企画。山車当番区をはじめ、各区の特色ある提灯文化を楽しみながら散策してもらうのが狙い。
スタンプラリーには、三国祭のパンフレットや、岩崎、中元、上西、桜町、橋本、三国祭保存振興会の山車小屋のポスターに掲載されているサイト=QRコード=から参加できる。
ミニチュア提灯はレジン製で、山車当番区に三國神社を加えた7種類の柄がある。長型の「高張」「堂島」と丸型の3種類で、大きさは3・5~5センチ。飛田さんが3Dプリンターで造形し、小島さんが実寸の提灯に使う塗料を使い、つまようじで一つ一つ丁寧に塗った。質感にもこだわり、精巧な仕上がり。
全6個のスタンプを集めた人に、サミュゼ(北本町4丁目)横のテントでミニチュアをプレゼントする。先着100個限定。ほかに、提灯柄のスマホ壁紙、いとやブランド「恋みくに」グッズの電子クーポンがもらえる。
小島さんは「祭りを盛り上げ、奥深い提灯文化を伝えていきたい」と話し、飛田さんは「伝統文化と現代の技術を掛け合わせ、時代に合った楽しみ方を提案していければ」と話した。