5年ぶりのお披露目となる橋本区の山車の渡り初め=5月13日、福井県坂井市三国町神明3丁目

5年ぶりのお披露目となる橋本区の山車の渡り初め=5月13日、福井県坂井市三国町神明3丁目

福井県 あわら・坂井 祭り・催し

勇壮山車「渡り初め」 区民6基披露 坂井・三国祭

福井新聞(2023年5月15日)

 北陸三大祭りの一つ、県指定無形文化財の三国祭が5月19日から始まるのを前に、武者人形などの山車(やま)を地元区民が披露する「渡り初め」が13日、福井県坂井市三国町の市街地の各区で行われた。6基の山車がお囃子(はやし)を響かせて練り、本番に向けて祭りムードを高めた。

 今年の巡行は、岩崎区の「新撰組(しんせんぐみ) 吉村貫一郎」、中元区の「勧進帳(かんじんちょう) 安宅(あたか)の関富樫左衛門尉(せきとがしさえもんのじょう)」、三国祭保存振興会の「釣鐘弁慶(つりがねべんけい)」、上西区の「猩々(しょうじょう)」、桜町区の「永代櫻(えいたいざくら)」、橋本区の「加藤清正」の6基。武者人形以外では桜町区の「永代櫻」は、約270年前に初奉納された由緒ある、しだれ桜の飾り山車で、奉納は8年ぶり。

 このうち橋本区では午後1時前から約50人が山車を引き、声をかけ合い狭い路地や坂道をゆっくり巡行、車輪の回転具合などを確認した。囃子方の子どもたちもにぎやかなお囃子を響かせた。同区は5年ぶりの山車奉納となる。

 区長は「区民らが作った加藤清正は上出来。勇ましい姿をぜひ本番で見てほしい」と話した。

 6基の山車は15~18日の午前10時から午後6時まで各山車蔵で展示。中日祭の20日は正午までに三國神社前に集結し、午後1時に街中巡行が始まる。

えきねっと びゅう国内ツアー

あわら・坂井 ニュース