富山県黒部市生地地区を巡るまち歩きイベントの参加者が27日、10万人を超えた。記念式典が同市コミュニティセンターであり、節目の参加者に記念品が贈られた。この日のまち歩きには56人が参加し、漁港周辺の景色を楽しんだ。
生地地区では2002年から、観光ガイドが観光客らを案内するまち歩きがスタートした。毎年、黒部名水マラソンの開催に合わせて「生地まち歩きフェスティバル」も企画。新型コロナが流行するまで、まち歩きには年間5、6千人が参加していた。
10万人目となったのは、千葉県船橋市の坂本昌男さん(68)、靖子さん(60)夫婦。夫婦は旅行で県内を訪れていた。記念式典で武隈義一黒部市長が目録を渡し、名水のシンボルキャラクター「ウォー太郎」と一緒にくす玉を割った。
この日は、10万人達成を記念したまち歩きフェスが同市コミュニティセンター周辺で開かれ、式典後、参加者が黒部漁港から海底地下道を通り、海沿いへと続く約1・5キロのコースを歩いた。
坂本さんは「車で通り過ぎてしまうような景色も、自分で歩いてみるととても良かった」、靖子さんは「旅のいい思い出になった」と話した。