福井県坂井市三国町の名物踊り「三國湊 帯のまち流し」の踊り手一行が5月28日、同市の丸岡市街を練り歩く催しがあった。湊町風情を歌った三国節の踊りが丸岡でのお目見えは初めて。和装の男女30人がゆっくりリズムの曲調に合わせ城下町で踊る姿に、地元民も興味深げに眺めていた。
同市丸岡町で子ども食堂を運営する「えがお子ども食堂」が主催したパレードで、新型コロナウイルス禍に耐え活動を続けたボランティアや協力者へのお礼の意味もこめ企画した。
帯のまち流しの踊り手たちは編(あ)みがさに男衆は黒の法被、女性は青色の着物で参加。隊列は「えがお子ども食堂」ののぼりを先頭に、馬車乗りの新婚2組の花嫁行列が続き、その後に帯のまち流し、丸岡の奏慶会の三味線など囃子方(はやしかた)らも続いた。
「岩が屏風(びょうぶ)か屏風が岩か~♪」と三国節を奏で、丸岡バスターミナル前の交差点を午前11時40分ごろに出発。谷町、富田町、石城戸町など中心街を抜け、丸岡城を見上げるお天守前公園へ。子ども食堂スタッフも、行列の行方をサポート。公園では丸岡おじゃれ踊りも丸岡、三国の参加者によって一緒に踊られた。
行列を盛んにスマホ撮影していた地元の男性は「和装姿の女性が舞う和風情緒が、お城の町にぴったり合う」と話していた。