埋没林が保存・展示されている水中展示館で、夜の蜃気楼を再現したイルミネーションを試験点灯させる関係者

埋没林が保存・展示されている水中展示館で、夜の蜃気楼を再現したイルミネーションを試験点灯させる関係者

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夜の蜃気楼 電飾で再現 魚津埋没林博物館で6月10・11日、ホタルイカ身投げも演出

北日本新聞(2023年5月30日)

 魚津埋没林博物館と魚津蜃気楼(しんきろう)研究会は6月10、11の両日、魚津市釈迦堂の同館水中展示館で、蜃気楼とホタルイカをイメージしたイルミネーションを点灯させる。常設展示の埋没林と合わせ、来館者に「魚津の三大奇観」を楽しんでもらう趣向。29日に関係者が試験点灯した。

 約2千個のLED電球を使い、ライトアップされた新湊大橋(射水市)が反転して見える夜の蜃気楼や、海岸に打ち上がるホタルイカの身投げを再現する。

 新湊大橋は、研究会員の旭国彦さん(魚津市)が木工で実物の140分の1サイズのミニチュア(高さ約90センチ、幅約400センチ)を作製。埋没林を保存・展示するプールの側面に配置し、7色に変化する電飾を施す。

 埋没林の水中の様子が観察できる地下通路では、ホタルイカを模して青色のLED電球を点滅させる。プールの周囲には蜃気楼の揺らぎを再現する装置を28個設置する。

 研究会の野村英樹会長は「蜃気楼シーズンはもうすぐ終わるが、魚津の不思議を同時に疑似体験することで、蜃気楼に興味を持つ人が増えればいい」と期待している。

 水中展示館は有料エリアで、博物館入館料が必要。高校生以上が640円、小中学生は平日260円、土日祝日は無料。開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。

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