会場のナボイ劇場前で記念撮影する御陣乗太鼓の保存会員(左から5人目まで、日本財団提供)

会場のナボイ劇場前で記念撮影する御陣乗太鼓の保存会員(左から5人目まで、日本財団提供)

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ウズベクで渾身の響き  輪島・御陣乗太鼓、8年ぶり海外公演

北國新聞(2023年6月14日)

 輪島市名舟町に伝わる県無形民俗文化財「御陣乗(ごじんじょ)太鼓」の保存会員5人は10日、中央アジア・ウズベキスタンの首都タシケントで演奏を披露した。同太鼓の海外公演は約8年ぶり。保存会の男衆は渾身(こんしん)の力でばちを振るい、満席の観客を圧倒した。

 公演は日本財団が取り組む文化交流の一環。タシケントのナボイ劇場で行われ、日本太鼓財団に所属する「御陣乗太鼓」と大分県の「豊の国ゆふいん源流太鼓」が出演した。

 御陣乗太鼓は、夜叉(やしゃ)や幽霊などの面を着けた5人が雄たけびを上げたり、にらみを利かせたりしながら代わる代わる太鼓を打ち鳴らし、800人の観客からは何度も拍手や「ブラボー」の声が上がった。

 海外公演は2015年秋にイタリア北部ミラノ郊外で開催された国際博覧会で演奏した以来。保存会員の北岡周治さん(65)は「太鼓の魅力がどこまで伝わるか心配だったが、反応を見て感動した」と話した。

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