目隠しをして布橋を渡る白装束の女人衆=2022年9月25日

目隠しをして布橋を渡る白装束の女人衆=2022年9月25日

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立山町での布橋灌頂会、9月24日で正式決定 7月10日から女人衆募集

北日本新聞(2023年6月15日)

 立山町芦峅寺に伝わる女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」の実行委員会(会長・佐伯元信芦峅寺総代代行)は14日、五百石公民館で会合を開き、9月24日に行うことを正式決定した。白装束姿で布橋を渡る女人衆は全国から50人を募集し、7月10日から申し込みを受け付ける。女人衆は地元・芦峅寺などを含めて計60人と昨年の2倍となり、有観客で実施する。

 女人衆の申し込みは町観光協会ホームページ「ゆくたび、たてやま」やふるさと納税、往復はがきで受け付ける。期限は7月24日まで。問い合わせは同協会、電話076(462)1001。

 当日は名物の「つぼ煮」などを振る舞う芦峅ごっつぉまつりを同時開催するほか、立山黒部アルペンルート関係の土産物も販売。当日受付の一般参加者向けの橋渡り体験(200人まで、1人3千円)も実施する。

 会合では、立山博物館が8月22日から開催記念の特別公開展を開くことも報告した。

 布橋灌頂会はかつて立山登拝を許されなかった女性が極楽往生を願った儀式。明治期の廃仏毀釈(きしゃく)で廃れたが1996年の国民文化祭に合わせて復活した。

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