誕生したニホンライチョウのひな(富山市ファミリーパーク提供)

誕生したニホンライチョウのひな(富山市ファミリーパーク提供)

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ニホンライチョウ、人工ふ化でひな4羽誕生 富山市ファミリーパーク、野生復帰へ取り組み

北日本新聞(2023年6月22日)

 富山市ファミリーパークは21日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウのひな4羽が人工ふ化で誕生したと発表した。親鳥は雌雄とも同パークの生まれで、ひなは元気な様子。ふ化後2週間は体調を崩しやすいため、同パークは注意深く観察する。

 5月29日にふ卵器に入れた卵6個のうち4個がふ化。6月20日午後4時15分に飼育担当者が1羽目を確認し、21日午前5時49分までに4羽がふ化した。いずれも体長約6・5センチ、体重約17グラム。性別は不明で、専用のケージで飼育している。

 同パークは、環境省の保護増殖事業で2015年から人工繁殖に取り組み、ふ化は1年ぶり。本年度は野生復帰に向けて人の手で育てる。冷凍して粉末にした野生のライチョウのふんと高山植物などを与え、野生のライチョウの腸内細菌の定着を目指す。

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