展示作業に訪れ、「昔のオートバイは乗った感じも雰囲気も現在のものとは全然違う」と話す遠藤信さん=6月22日、燕市寿町のgallery SAI

展示作業に訪れ、「昔のオートバイは乗った感じも雰囲気も現在のものとは全然違う」と話す遠藤信さん=6月22日、燕市寿町のgallery SAI

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墨絵のバイクがキャンバスを疾走!画家・遠藤信さんが個展

新潟日報(2023年6月29日)

 躍動感あるオートバイの絵で知られる新潟市西蒲区出身の画家・遠藤信さん(58)の個展「エンジン音の精密描写展」が、新潟県燕市寿町の「gallery SAI(ギャラリー・サイ)」で始まった。割り箸と墨を使い、独創的な手法で描き出されたバイクは、エンジンをかけたときの空気の震えや車体の振動をリアルに伝え、今にもキャンバスから爆音とともに走り出てきそうな迫力に満ちている。

 遠藤さんはニューヨークを拠点に活動する。5〜7月に一時帰国し、6月18日までは西蒲区で個展を開催。この期間中にも、会場に展示していた往年の名車を、ライブで描いた。

 SAIは遠藤さんの高校時代の美術教師で、造形作家の霜鳥健二さん(67)が主宰する民家を改装したギャラリー。西蒲区での個展時に仕上げた大作を含む、65作品を並べた。

 題材は主に昭和に製造されたオートバイ。空冷エンジンや社名ロゴ、車体の光沢などが緻密に表現される。マリリン・モンローが乗っていたり、「カタナ」というバイクには侍姿の三船敏郎、「ニンジャ」には忍びの装いの由美かおるをあしらったりと作家の想像力が楽しい作品もある。

 遠藤さんは「思った以上に多くの作品を並べられた。エンジンがかかった状態のバイクを感じてほしい」と話している。

 7月9日まで。火、水、木曜休館。作家在廊。問い合わせは霜鳥さん、090(2547)5556。

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