富山県朝日町のふるさと美術館が7日、同町横水の旧なないろKANで移転オープンした。開館を待ちわびた住民らが続々と訪れ、広々とした空間で現代アートの鑑賞などを楽しんだ。
この日から始まった現代アート作家、小松宏誠さん(42)による特別展「光と影のモビール 現象する歌」では、雨水の波紋をイメージした透明なオブジェが多数つるされ、風になびく様子が目を引いていた。会期は9月10日まで。大正ロマンの詩人画家・竹久夢二の館蔵品企画展も同時開催し、美人画などが並ぶ。企画展は10月22日まで。
友人と訪れた同町の水野瑠美子さん(82)は「周りの景色がよく、広々とした造りでゆったりと楽しめる。子どもたちにも足を運んでほしい」と話した。
開館時間は午前9時半~午後4時半。火曜休館。アイスコーヒーなどのドリンクやプリン、スープなどが楽しめる喫茶室も併設する。