インバウンド(訪日客)の受け入れに向け、福井県は7月11日、交流サイト(SNS)上で影響力を持つ台湾人インフルエンサー3人を招いた観光ツアーを行った。福井市の一乗谷朝倉氏遺跡などを巡り魅力を発信した。
新型コロナウイルス流行前の2019年度、北陸3県の外国人宿泊者数は128万3千人。このうち台湾は国・地域別最多の約26%を占めているため、石川、富山両県と連携してツアーを企画した。
8~12日の日程で北陸を訪問。福井県には11日に入り、朝倉氏遺跡のほか、鯖江市うるしの里会館や東尋坊(坂井市)などを視察し、あわら温泉(あわら市)に宿泊した。
県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館では、城下町の巨大ジオラマや原寸再現された朝倉館に興味津々。さまざまな角度で写真を撮り、建物の構造や町並みについて質問した。開館時間や予約方法も確認し、紹介動画やブログ用の取材をしていた。
ユーチューバーのEvaさんは「日本語が分からなくても見るだけで楽しめる。写真映えする場所が多いのも台湾人にお勧めできる」と話していた。