新潟県阿賀町の雁木（がんぎ）が続く「とんぼの通り」に、キツネのオブジェや灯籠を飾るイベントが７月７日、始まった。１０月に開かれる「狐の嫁入り行列」への機運を盛り上げようと、和紙などで作られた作品を８月１５日まで通り沿いの各所に置き、内部の電球で周囲を照らす。初日の点灯式ではキツネのオブジェ１２体が一堂に並べられ、明かりがともされた。

　「狐（きつね）のオブジェととうろう祭」は、４年ぶりに開かれる嫁入り行列に合わせたイベントの一環で、初開催。キツネのオブジェは公募し、町が用意した型を使うベーシック部門に１０体、型作りから仕上げるクリエーティブ部門に２体の計１２体が、町内外から集まった。

　７日の点灯式は、狐の嫁入り屋敷前で開催。オブジェを並べ、町職員が制作者らから寄せられたコメントを一つ一つ紹介するなどした後、一斉に点灯した。

　制作に携わった新潟市西区の女性（７３）は「どのオブジェも素晴らしくてすてき。また見に来たい」と笑顔だった。

　オブジェと灯籠は金・土曜日と８月１３〜１５日の午後６時〜９時に点灯する。期間中、狐の嫁入り屋敷近くの「休満処（やすまんしょ）」でお気に入りのオブジェへの投票を受け付ける。１０月の行列本番も道中に飾られる。問い合わせは、町まちづくり観光課、０２５４（９２）４７６６。