輪島港から出漁する「通い海女」によるアワビ、サザエの素潜り漁が18日、輪島沖の舳倉島や七ツ島周辺海域で始まり、海女約100人が採った新鮮な海の幸が次々と水揚げされ、港は活気づいた。
輪島の海女は、本土から漁場に向かう「通い海女」と、舳倉島で生活しながら海に潜る「定住海女」の二通り。素潜り漁は1日に解禁されたが、通い海女は、資源保護などを理由に沿岸でのモズク漁に励んでいたため、今回が「出初め」となる。
この日は、接岸した船から海女たちはかごいっぱいのサザエを港の荷さばき場に運び込んだ。県漁協輪島支所によると、水揚げ量はアワビ30キロ、サザエ2・5トンだった。海女漁保存振興会長の門木奈津希さん(42)「海女のみんなが大変な思いをして採った海の幸を多くの人に味わってほしい」と話した。