江沼神社境内で太鼓演奏を披露する住民=加賀市大聖寺八間道

江沼神社境内で太鼓演奏を披露する住民=加賀市大聖寺八間道

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江沼神社で初の青空市  新幹線加賀温泉駅開業見据え 大聖寺のにぎわい創出

北國新聞(2023年7月24日)

 加賀市大聖寺地区の活性化につなげようと、住民有志らが23日、同市大聖寺八間道の江沼神社で青空市(北國新聞社後援)を初めて開いた。来春の北陸新幹線加賀温泉駅開業を見据え、大聖寺藩ゆかりの神社の魅力を発信し、市民や観光客が集う場にしようと企画した。3、4カ月に1回のペースで定期開催する予定で、出店や太鼓演奏、ヨガ体験などを繰り広げて城下町に人を呼び込む。

  ●3、4カ月に1回

 青空市は、江沼神社が古くから地元住民に「天満(てんまん)さん」と呼ばれてきたことから、「天満さんマルシェ」と銘打った。

 境内にはインドカレーやベトナム料理を提供するキッチンカーが出店し、ビアガーデンも設けられた。整体やヨガの体験会が開かれたほか、着なくなった服の交換会や太鼓の演奏会、スキンケア講座なども催された。売り上げの10%が江沼神社に寄付される。

 4月に市指定名勝の同神社庭園で行われた清掃奉仕活動に参加した住民有志らが、もっと多くの人に神社に親しんでもらおうと、青空市を発案して準備を進めてきた。

 熊田亮宮司(76)によると、昭和20~30年代には戦没者の慰霊祭を兼ねた催しが行われ、境内には夜店が並び、サーカスを招くこともあったが、次第に開催されなくなったという。

 大聖寺藩主の休息所である国重要文化財「長流亭」などを来場者に案内した熊田宮司は「境内に店が並び、これほどにぎわうのは数十年ぶり。神社に親しむきっかけになってほしい」と笑顔を見せた。

 フィナーレに来場者全員で盆踊りを行い、盛大に幕を閉じた。発案者の一人の自営業瀧澤勉さん(58)=同市上河崎町=は「江沼神社や大聖寺が盛り上がるよう今後も続けていきたい」と話した。

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