版画芸術院(金守嘉子会長)の第45回記念作品展が27日、県民会館美術館で始まった。風景や身近な静物を捉えた会員の力作のほか、第1回から出品を続けている3人による自選展、同院を設立した金守会長の夫、故世士夫(よしお)さんの遺作など約200点を紹介している。31日まで。
会員27人が出品した。阿部晴美さん(富山)は花やレースのテーブルクロスを細やかに彫った作品を展示。上野正治さん(同)は大岩山日石寺の大日堂を色鮮やかに表現した。金守会長の「ギャラリーの中」は、インドネシアのつぼや布の独特の色合いが目を引いている。
世士夫さんの遺作展は、湖や山をテーマにした連作や手作りの本が並ぶ。小品展「大いなる地球の中に」も併催され、訪れた人が作品をじっくりと味わっていた。北日本新聞社共催。