連日続く猛暑の中、新潟県魚沼市にそびえる荒沢岳(1969メートル)直下の「中荒沢の万年雪」が人気を集めている。豊富な雪が冷やした風が心地よく、7月24日はスマートフォンで撮影するハイカーが見られた。
万年雪は標高約1000メートルの険しい沢沿いに残る。銀山平キャンプ場の奥にある登山口から徒歩約40分でたどり着けるため、魚沼市観光協会は「日本一容易に行ける万年雪」としてPRしている。
雪解けが進んだ斜面では、ハクサンコザクラなど高山植物も楽しめる。友人と訪れた長岡市の養鯉業の男性(67)は「涼しさと、いい写真が撮れるのが魅力」と涼を満喫していた。
万年雪は10月中旬ごろまで楽しめる。管理する銀山平キャンプ場では、雪渓崩壊の恐れがあるため、雪上の歩行や雪の下の空洞に入らないよう呼びかけている。
入場受付時間は午前8時30分から午後2時までで、天候次第で閉鎖することもある。管理料金として中学生以上は200円(小学生は100円)が必要。問い合わせは銀山平キャンプ場、025(795)2448。