新潟県佐渡市真野地区の観光施設「佐渡西三川ゴールドパーク」がこの夏、子ども向けコーナー「宝石探し体験」を始めた。水槽にある砂の中からパワーストーンを掘り出すもの。砂金採り体験に挑戦するのが難しい幼児らの需要を掘り起こす。夏休み中の小学生らの人気を集めており、今後定番にしていきたい考えだ。

　子ども向けコーナーの設置は初めて。砂金採り体験に使う大型の水槽で７月末から始めた。形や色が異なる２１種類のパワーストーンが砂の中に隠されており、制限時間１５分で目当ての宝石を探し出す。

　施設は、世界文化遺産登録を目指す「佐渡島（さど）の金山」の構成資産である西三川砂金山跡の麓にあり、佐渡観光の定番スポットの一つだ。砂金採り体験は幼児も受け入れているものの、施設内で手持ちぶさたにしている子どもの姿が以前からあった。

　新型コロナウイルス禍で減少した観光客数が回復する中、宝石探し体験を導入した。幼児を主な対象にしていたが、夏休み中の小学生の利用も多い。８月上旬も多くの子どもたちが、水槽に手を入れ、砂を掘り出す作業に熱中していた。

　施設の担当者は「子どもたちは砂遊び感覚で夢中になっている。家族で楽しむ姿もあり、今後施設の定番のコーナーにしていきたい」としている。

　宝石を入れるケース付きで１人８００円。大人も体験可能。問い合わせは佐渡西三川ゴールドパーク、０２５９（５８）２０２１。