佐渡汽船（新潟県佐渡市）は、佐渡市大和の築約１５０年の古民家を改修した１棟貸しの宿泊施設「佐渡古民家ステイ　さどまり」を開業した。佐渡市内で同様の宿泊施設を増やしていく方針で、観光シーズンの宿不足や空き家問題解消への貢献を目指す。

　さどまりは市中心部の金井地区に位置し、木造２階建て、延べ床面積は約２５０平方メートル。家の造りや利便性などを考慮し物件を決め、６月から改修工事を進めていた。総務省の「地域経済循環創造事業交付金」などを活用し、数千万円かけて水回りなどを一新。柱や梁（はり）は元々の姿を残している。

　１日１組限定で、キッチンやダイニングのほか、三つの寝室があり最大９人が宿泊可能。洗濯機や風呂、シャワーも完備している。

　内覧会が８月２５日に開かれ、佐渡汽船の尾渡（おわたり）英生社長は「佐渡を暮らすように旅する拠点になるといい。物件とのご縁もあるので、様子を見ながら事業を進めていきたい」と話した。

　１泊４万８千円から。佐渡汽船ホームページから予約する。