オープンしたカフェを紹介するnifuniさん

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アイデア試す場提供 高岡の漫画家 nifuniさんが自宅にカフェ、交流期待

北日本新聞(2023年9月6日)

 「左ききのエレン」で知られる高岡市大手町の漫画家、nifuniさん(36)が自宅の一角にカフェをオープンさせた。仲間が集まり、交流できる場をつくりたいという思いを実現。いずれはワークショップや作品展示、チャレンジショップなどに活用することも考えている。

 nifuniさんは大阪生まれで、千葉で育った。中学2年の時に富山市に引っ越し、高岡短大(現富山大芸術文化学部)で金属工芸を学んだ。会社勤めを経て、2017年からリメーク版連載「左ききのエレン」(原作・かっぴーさん、集英社)の作画を担当。イラストレーター、ジュエリーデザイナーとしても活動している。

 20年に、当時夫の仕事で住んでいた三重県から、なじみのあった高岡市に移住。今年に入って自宅1階の改装を進め、8月上旬に「BOOK&CAFE松(まつ)キ」を開店した。

 夫と経営する店には古本や自身の作品など約600冊を並べた。10席ほどを設け、ドリンクのほか軽食、スイーツを提供している。また、カフェを自身の本業の仕事場として使うこともある。「部屋でずっと画面に向かって絵を描いていると行き詰まることもある」ためで、売り上げを気にすることなく、のんびり構えているという。

 仕事一辺倒だった時期を経て、人に会うことの大切さを実感したnifuniさん。「いろいろな人のアイデアを試せる場所になればいい」と期待を込める。営業は月、金、土、日曜の午前11時~午後7時(不定休あり)。

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