福井県越前市味真野地区で江戸時代から栽培されている「味真野茶」を使った紅茶の販売が始まった。同地区の住民でつくる味真野茶保存会の会長は「いい香りと甘み、渋みを味わっていただきたい」と話している。
同地区ではかつて味真野茶の生産が盛んだった。摘み手が減り、廃れてきたことへの危機感から復興に取り組もうと、保存会が2011年に発足。毎年、新茶や紅茶の商品を販売している。
今年は5月に緑茶用の新芽を収穫。7月末、紅茶用に新たに伸びた芽を刈り取り、保存会メンバーら25人で選別作業を行った。収穫量は昨年並みの約100キロだった。8月25日から紅茶の販売を始めた。
商品は、茶葉50グラム入りは500円(税込み)、1個3グラムのティーバッグは12個入りが600円(同)、2個入り100円(同)。
市味真野公民館と市万葉菊花園で販売している。問い合わせは同公民館の保存会事務局=電話0778(27)1926。