壁に貼られた松ぼっくりをブラシで磨く住民=珠洲市宝立町の旧鵜島保育所

壁に貼られた松ぼっくりをブラシで磨く住民=珠洲市宝立町の旧鵜島保育所

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作家囲み準備着々  奥能登国際芸術祭 23日・珠洲で開幕

北國新聞(2023年9月14日)

 23日に珠洲市全域で開幕する奥能登国際芸術祭2023(北國新聞社特別協力)に向け、アート作品の展示会場の一つ宝立(ほうりゅう)町の旧鵜島(うしま)保育所で、作家と地元住民ら約40人による準備作業が大詰めを迎えている。13日は作家を囲み、住民が拾い集めた松ぼっくりやヒシの実、ツバキの実の殻を壁に貼り付けて作品制作をサポートし、開幕へ最後の追い込みをかけた。

  ●松ぼっくりでアート 旧鵜島保育所

 作品は地元で集めた松ぼっくりなどを接着剤で壁に貼り付けたり、床に並べたりして会場全体を一つのアート空間とする。コロンビア出身でオーストラリアを拠点に活動するマリア・フェルナンダ・カルドーゾさん(60)が手掛ける。

 地元住民らによるボランティアは芸術祭の運営を支える一般社団法人「サポートスズ」(珠洲市)が参加を呼び掛けた。参加者は4月に開かれたワークショップで植物の採集を始め、植物を大きさや種類ごとに仕分けて素材を準備した。

 素材の植物は鉢ケ崎や木ノ浦などで集めた。松ぼっくりは約8千個、ヒシの実は約8500個、ツバキの実の殻は約4千個が用意された。ボランティア参加した尾形好美さん(63)=宝立町鵜島=は「子どもも通った保育所が現代アートの会場になると聞いて手伝いたいと思った。力になれたならうれしい」と話した。

  ●旧上戸保育所は弁当や菓子販売

 芸術祭での旧保育所の活用では、会期中の週末に旧上戸保育所で弁当や菓子が販売される。「上戸の祭りと特産」をテーマとしたミニチュアキリコや写真の展示も予定されている。

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