富山県の魚津水族館(魚津市三ケ)は21日、この日迎えた創立110周年を記念し、初代水族館の様子を記録した巨大な写真を正面入り口に設置した。来館者が当時の雰囲気に思いをはせた。
1913年にオープンした同館は、国内に現存する最も古い水族館とされる。写真は木造平屋建ての洋館式建物や入場ゲートを撮影したもので、縦2メートル、横3・3メートルに拡大した。
この日は、節目を記念して先着110組に解説本「魚津水族館のさかな」と特製缶バッジを贈呈。池川幸博館長は「今後も富山にこだわった展示など工夫を凝らし、多くの来館客に喜んでもらいたい」と話した。
初代水族館は県主催1府8県連合共進会の会場として同市新角川で開業。戦争などに伴う10年間の閉館を経て、2代目が54年、県産業博覧会の会場として同市本町に建てられた。現在の3代目は81年にオープンした。