開業から1年が過ぎた道の駅あがのの販売コーナー。平日、休日とも多くの人でにぎわう=阿賀野市窪川原

開業から1年が過ぎた道の駅あがのの販売コーナー。平日、休日とも多くの人でにぎわう=阿賀野市窪川原

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地場産グルメに大型遊具...「道の駅あがの」がファミリーに人気!開業1年で目標の1・5倍の75万人来場

新潟日報(2023年9月25日)

 新潟県阿賀野市窪川原にある「道の駅あがの」が、2022年8月の開業から1年を迎えた。バイパス沿いの立地や大型遊具、地元食材を使った食事などが好評で、年間目標の1・5倍となる約75万2千人が来場した。今後はさらに地場産品の売り上げを伸ばし、人の流れを市内各地の観光地に導くなどの波及効果が期待される。

 道の駅は、阿賀野市と国土交通省が新潟市境に近い水原バイパス沿いの3・4ヘクタールに整備。「株式会社あがの」による指定管理で2022年8月にオープンした。地元の農産物や加工品などの販売コーナー、レストランなどのフードコート、特産の牛乳を使ったカフェ、屋内外の大型遊具を備える。

 来場者数の目標は年間50万人。実際に訪れた75万2439人(8月4日現在)で、新型ウイルス感染症流行期前の市内観光入り込み客数の6割に当たる。株式会社あがのの丸山正孝社長は「想像以上の集客だった」と振り返る。小さな子ども連れの利用が多いことから、30〜40代の母親をメインターゲットにした商品展開や遊具、新潟市から来やすい立地が奏功したとみる。

 株式会社あがのによると、オープンから3月までの売上高は約2億5500万円、利益は約800万円で、ほぼ目標通り。ただ、想定以上に多かった来場者数に比べ、客単価は伸び悩んだ。来場しても買い物をしなかった人が多かったことなどが考えられる。

 施設内には、生産者から委託を受けた農産物などを販売する「あがの市場」があり、青果物・コメの売上高は3月までで約3500万円。このうち7割は阿賀野市内産だった。地場の農産物は内部のフードコートやカフェでも使われるほか、市内の菓子店やパン屋など幅広い地元業者から商品を仕入れており、売り上げ増に期待がかかる。

 阿賀野市内各地への誘客効果はまだはっきりしない。市によると、入り込み客数が増えた観光施設があるものの、道の駅あがのの開業効果か、感染症の落ち着きによるものか判別できないという。

 道の駅あがのは地場産品の充実や、価値が伝わる売り場づくり、新メニューや独自商品の開発などに取り組む。丸山社長は「道の駅あがのを玄関口に、市内各地に行ってもらう仕掛けをしていきたい」と話した。

詳細情報

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道の駅あがの|新潟県阿賀野市の国道49号沿いの道の駅 https://agano.co.jp/
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