デビュー6年目となる「富富富(ふふふ)」の新米が9月30日、県内で一斉に発売された。富山市婦中町下轡田のファボーレでは「とやま食の王国大使ふふふ」の井川由莉子さんと松越美乃さんが店頭でPRし、多くの家族連れらが買い求めた。
県内ではスーパーやドラッグストアなど約200店舗で販売。ファボーレの食品館出入り口付近では2キロ、5キロ、10キロの3種類計300袋を用意した。
5キロの富富富2袋を購入した富山市長附の公務員、吉島ゆきのさん(56)は、富富富の歯ごたえと甘みにほれ込んだと言い、毎年購入している。「猛暑が続き、米の管理には非常に気を使うとは思うが、おいしい商品なので、今後も作り続けてほしい」と生産者にエールを送った。
県外では10月7日から販売をスタートした。PR販売イベントを主催した全農県本部の中野裕司米穀園芸部長は「新型コロナ禍による行動制限が緩和され、県外のPR活動にも力を入れる」と話した。
全農県本部によると、今年の出荷量は2022年産に比べ1千トン多い8千トンとなる見込み。暑さに強い特性がある富富富は猛暑の影響は限定的で、1等米比率が例年並みの95%以上を達成できる見通しが強いという。