10月14日夜の「北前ストリーム」夜市で、繰り広げられる「帯のまち流し」=9月2日、福井県坂井市三国町北本町4丁目

10月14日夜の「北前ストリーム」夜市で、繰り広げられる「帯のまち流し」=9月2日、福井県坂井市三国町北本町4丁目

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秋の三国湊をにぎやか彩り 新幹線開業控え14、15日に「北前ストリーム」

福井新聞(2023年10月11日)

 福井県坂井市の三国湊の歴史や文化に触れるイベント「三國湊北前ストリーム」が10月14、15日、同市三国町のきたまえ通りや旧森田銀行など旧市街地一帯で開かれる。来春の北陸新幹線県内開業に向けて空き家を町家ホテルとして再生するプロジェクトが進む中、シンポジウムでまちづくりや観光振興を考える。同時に、三国節に合わせ踊る「帯のまち流し」や、町並み散策、通りに繰り出すグルメブースなどで秋の湊町をにぎやかに彩る。

 東尋坊に来た観光客に旧市街を回遊してもらおうと、地元まちづくり団体などでつくる実行委員会が2001年に初開催し今回で6回目。16年以来7年ぶり。09年の北前ストリームで「帯のまち流し」が生まれ、翌年からの単独開催につなげた。地域の盆踊り唄だった三国節を、初秋の恒例行事に育て、観光資源としての魅力を高めた。

 今回はまちづくりを「考える」シンポジウム、「楽しむ」夜市、まち歩きの3本柱で構成。「三國湊活性化シンポジウム」は14日午後2時から、旧森田銀行で。旅行ジャーナリスト、沓掛博光さんが基調講演する。食や景観など観光に重要な要素を解説する。パネルディスカッションでは、街のオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)化を進める「Actibaseふくい」の豊島順子取締役ら5人が登壇し三国の将来像を語り合う。

 同日夜の「夜市」はメイン通りを歩行者天国にして、帯のまち流しや祭り囃子(ばやし)の体験ほか、キッチンカーやクラフトマーケットなど食や雑貨などの約20店が並ぶ。

 15日は、着物姿での散策や人力車体験で湊町の雰囲気を体感してもらう「レトロdeゆらゆら」。22日にも関連イベントとして、三国の名物や絶景スポットを探すまち歩き「トレジャーハント」が行われる。

 実行委の一般社団法人三國會所の八十島一司理事長は「海運の町、漁業の町と時代ともに変遷してきた三国湊の次の時代を考え、楽しむイベントにしたい。今年はプレ的な意味合いだが、イベントを盛り上げ、来春の新幹線開業に結びつけたい」と意気込んでいる。

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