新潟県魚沼市吉田の道の駅ゆのたにで、ユニークな冷凍スイーツが自販機で販売されている。ヒロ食品店（小千谷市上片貝）が製造する「これって中身はシフォンです缶？」だ。見た目は缶ジュースだが、ふたを開けると魚沼産コシヒカリの米粉を使ったシフォンケーキや生クリームなどがぎっしり詰め込まれている。

　ヒロ食品店は道の駅ゆのたにに売店があり、ソフトクリームなどを販売している。「これって－」は、上村浩行社長（５５）が「観光客向けに変わった商品を作ろう」と考案。手軽に持ち帰ることができ、移動中の車内でも食べられることを想定した。

　シフォンケーキは小麦粉を使わず、魚沼コシの米粉を活用してしっとり仕上げた。脂肪分４２％の北海道産生クリームはミルク感が味わえ、甘さ控えめで口当たりを良くした。自社工場で製造後、すぐに急速冷凍している。

　２０２２年９月に販売を始めたところ、ユニークな名前と商品デザインが話題になった。現在はフルーツ入りと笹団子入り、自家栽培の「べにはるか」を使った焼き芋入りの３種類を展開している。

　フルーツ入りは３３０ミリリットル缶サイズで９００円、笹団子入りと焼き芋入りは２５０ミリリットル缶サイズで６８０円。いずれもスプーン付き。

　上村社長は「缶に入れることでさまざまなバリエーションができ、目新しさに興味を持ってもらえている。味もこだわっている」と話した。