日本酒「絆舞」の仕込みに参加した高岡信用金庫の永岩理事長(左)ら=福島県会津坂下町

日本酒「絆舞」の仕込みに参加した高岡信用金庫の永岩理事長(左)ら=福島県会津坂下町

富山県

全国のコメで復興の酒 富山・高岡信金理事長ら参加、福島の蔵元で仕込み

北日本新聞(2023年10月17日)

 東日本大震災などの被災地支援をきっかけに生産が始まった、富山県産コシヒカリを含む47都道府県のコメを使う日本酒「絆舞(きずなまい)」の仕込みが14日、福島県会津坂下町の曙酒造で行われた。全国253の信用金庫が協賛し、売り上げの一部が岩手、宮城、福島3県の自治体などに寄付される。

 山地清富山信金理事長、永岩聡高岡信金理事長ら14都県の計22信金の役員らが色とりどりの法被を着て仕込みに参加した。蒸したコメ約200キロを水やこうじの入ったタンクに運び、「おいしくなあれ」と言いながら櫂(かい)棒でかき混ぜた。

 308地域から集まった約6千キロのコメを使い、大吟醸や純米大吟醸など4種類を計約2万本(500ミリリットル入り)生産する。11月21日から販売予定で1本につき100円を寄付する。

 曙酒造の鈴木孝市社長は「絆舞を飲むことで被災地に関心が向き、風化させないことが大事。甘くて切れのある酒に仕上げたい」と話した。

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