えちごトキめき鉄道の観光急行の乗客らが乗降する新潟県糸魚川市の市振駅により親しんでもらおうと、糸魚川市は駅の旧事務室に鉄道関連品展示コーナーを設けた。国鉄時代から使う看板や作業員の制服、写真などが並べられ、土日祝日限定の午後限定でオープンした。

　初日の１０月７日は、訪れた地元住民や乗客が、線路のレールや同駅に停車した列車の写真なども並ぶ展示室に入り、楽しそうに眺めた。

　現在の展示品は十数点ほどだが、糸魚川市は今後、糸魚川駅内の施設「ジオステーションジオパル」から市振の関連品を移すなどし、点数を増やす考え。鉄道愛好者の所蔵品の寄付も受け付けるという。

　糸魚川市内から訪れた主婦（７５）は「懐かしい思いがこみ上げる」と話していた。

　市振駅舎は１９０８年建築、昭和後期に改修され、国の登録有形文化財に指定されている。