観音湯の営業再開3周年を記念して行われたもちまき

観音湯の営業再開3周年を記念して行われたもちまき

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再開3年、地域へ感謝込め「もちまき」 富山県入善町の銭湯・観音湯

北日本新聞(2023年11月27日)

 営業再開から3年を迎えた富山県入善町唯一の銭湯、観音湯(入膳)は、語呂合わせで「いい風呂の日」の26日、もちまきを行った。銭湯は町内の若手経営者らでつくる合同会社「善商」(浜田雅弘代表社員)が経営。再開後も従業員の退社や燃料代高騰に伴う資金繰りの悪化で休業時期があったものの、地域で愛されてきたことへの感謝を込めた。

 観音湯は1958年創業。2018年に店主が病気のため閉店し、町から銭湯が消えた。地域の憩いの場として復活を望む声が相次いだことから20年11月、善商が経営を引き継ぐ形で営業を再開。人手不足で一時休業後、営業時間や働き方などを見直して今春に復活オープンした。

 もちまきは営業開始前にあり、浜田代表社員(46)が一番風呂目当ての常連客らに向けて、紅白のもちを投げた。18年まで夫婦で銭湯を営んでいた上田静子さん(77)は「大変だと思うが、長く続くよう頑張っていただきたい」と話した。

 浜田代表社員は、燃料代高騰や夏の酷暑による利用客の減少などを踏まえ「よく3年続いた、というのが正直な感想」と振り返る。「経営状況を改善し、次世代に受け継いでいけるようにしたい」と意気込んだ。

 銭湯存続のため、観音湯では10月から、町商工会の加盟企業を中心に「観音湯応援サポーター」を募っている。協力事業者の広告を浴場や脱衣所内の鏡などに掲げる取り組みで、今後はロッカーにも広告を張り出す予定。

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