久保田社長(左)が注ぐ日本酒「女将」を見つめる女将たち=12月4日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造

久保田社長(左)が注ぐ日本酒「女将」を見つめる女将たち=12月4日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造

福井県 あわら・坂井

地酒女将10年目 あわら温泉の会が初搾り「出来最高」

福井新聞(2023年12月5日)

 あわら温泉女将(おかみ)の会が田植えから手がける日本酒「女将」の甘口の初搾りが12月4日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造であった。10年目の今年の出来を「濃厚でうまみがある。今までで一番」と確認。来春の北陸新幹線芦原温泉駅開業に向け、期待を高めた。

 酒造りは、あわら市の魅力を向上させようと2014年から行っている。今回は、5月に酒米「山田錦」を植え、10月に収穫。11月から酒造での仕込みが始まった。

 720ミリリットルで甘口1000本、辛口4千本、新商品のスパークリング日本酒(300ミリリットル)1000本を製造予定。北陸新幹線県内開業による需要に備え、増産も見込んでいるという。

 この日、利き酒師の資格を持つ女将たちは、搾った原酒の試飲も行った。酒造の久保田直邦社長は「発酵の段階から香りが強かった。切れが良く、ここ数年で最高のまとまった味」と評価。試飲した山口由紀さんも「新幹線開業で新しいお客さまにも飲んでもらえるのが楽しみ。酒造りの体験を生かし、しっかりおいしさを伝えたい」と話していた。

えきねっと びゅう国内ツアー

あわら・坂井 ニュース