日本が世界に誇れる富裕層インバウンド(訪日客)向けの宿泊施設などを顕彰する「ラグジュアリー ジャパン アワード 2024」の選考会がこのほどあり、福井県坂井市の料理旅館「望洋楼」がホテル・旅館部門でベスト10に選ばれた。
アワードはインバウンド市場の需要増加を見込み、ぜいたくで魅力的な宿泊施設を海外に発信しようとラグジュアリージャパン観光推進機構(東京)が主催し、2回目。ホテル・旅館部門とレストラン部門があり、建築家の隈研吾さんを選考委員長に、料理評論家や老舗料亭の女将(おかみ)など各界のプロが選定した。
同市三国町にある望洋楼は日本海を直近に臨むコンクリート造りの高級旅館で、現在の旅館は21年11月にオープンした。内装には県産和紙や笏谷(しゃくだに)石を活用し、地元三国の海鮮など素材を生かした料理を提供している。経営する「第一望洋楼」の社長はベスト10入りについて「どこにもない雰囲気を味わえる旅館がコンセプトで、設計当初からテーマにしてきたことが認められた。北陸新幹線の福井開業に向けて、さらに旅館の魅力を発信していきたい」と話した。