富山市の染織家、南部富子さんの作品展「黒部峡谷の旋律－紬織（つむぎおり）」が９日、黒部市宇奈月温泉の市芸術創造センター・セレネで始まり、美しいしま模様やグラデーションの作品が並ぶ。２４日まで。

　宇奈月温泉の開湯１００周年に合わせ、南部さんが黒部峡谷をイメージして作った近作などを紹介しようと、「宇奈月の歴史と文化を楽しむ会」が企画。着物や帯など約３０点を並べた。

　「黒部峡谷の旋律Ａ」は緑や青、白の縦糸と交差する形でレースのような模様が入っており、森林や清流、五線譜のイメージが感じられる。灰色にピンクの模様が入った着物「桜隠し」などもある。北日本新聞社後援。