復興支援ボトルをPRする伊東さん=県酒造組合事務所

復興支援ボトルをPRする伊東さん=県酒造組合事務所

富山県

県内酒蔵の活気再び 元アナウンサーの画家がデザイン、復興支援ボトル3月販売

北日本新聞(2024年2月20日)

 能登半島地震で被災した富山県内の酒蔵を応援しようと、高岡市出身で元TBSアナウンサーの画家、伊東楓さん(30)=ドイツ在住=と県酒造組合がタッグを組み、復興支援ボトルを作った。3月1日から販売し、売上金は被災した県内の酒蔵や杜氏(とうじ)の支援に充てる。

 伊東さんは元日、ドイツから帰国しており、高岡市の実家で地震に遭遇。県内の被害状況を見て「地元のために何かしたい」と思い、今回の企画が生まれた。

 企画には県酒造組合の18蔵元が賛同。伊東さんはそれぞれの酒を飲み比べ、味や蔵元のイメージに合う動物をボトルのラベルにデザインした。最も地震の被害が大きかった高澤酒造場=氷見市北大町=の銘柄には、自身がドイツで孤独を感じながらも一筋の希望の光を見いだす思いで描いたライオンの絵を選んだ。全ラベルに「また、笑い 囲み 飲むために」とメッセージを記した。

 販売開始に先立ち、富山市丸の内の県酒造組合事務所で、伊東さんと杜氏らが復興支援ボトルをお披露目した。伊東さんは「これらのお酒を中心に囲み、みんなで楽しく飲むといった富山の活気を取り戻したい」と思いを語った。

 復興支援ボトルは、一升瓶1本2万2千円(税込み)で、3月1日から特設サイトにて、各蔵10本限定で販売。売り上げの全額を寄付する。同組合の玉生貴嗣副会長は「富山のために、被災者のために、ぜひ協力していただきたい」と呼びかけた。問い合わせは県酒造組合、電話076(425)1851。

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