北陸新幹線県内開業に合わせ、福井県内３５カ所の城や城跡の限定版「御城印」が３月１６日に一斉発売される。いずれも開業記念ロゴや桜の花びらなどがあしらわれている。今回は新たに１５カ所がラインアップに加わり、県内全１７市町を巡って集めることができる。

　県内の城の魅力を発信し、観光資源として活用を進める「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会と、会員の各保存団体などが連携。春の一斉発売は２０２２、２３年に続き３回目。

　今回は「義の武将」として人気が高い大谷吉継の敦賀城（敦賀市）のほか、前田利家、佐々成政、不破光治の「府中三人衆」が居城とした越前市の府中城、小丸城、龍門寺城などの御城印を新たに制作した。限定版の御城印は一部を除き、「北陸新幹線開業記念　ふくい城巡り」の統一オリジナルロゴをデザイン。福井城は福井藩の初代藩主結城秀康の生誕４５０年を強調したほか、城の外観や家紋などと桜の花びらを組み合わせるなど、どれも工夫が凝らされている。

　同プロジェクト実行委は「城の周辺には桜の名所や桜まつりなどのイベントが開かれる場所もある。新幹線開業後に御城印を集めながら巡ってほしい」と呼びかけている。

　販売期間はおおむね５月６日まで。価格は３００～１５００円。城によっては枚数に限りがある。城や城郭関連施設などの販売場所は同プロジェクト特設ホームページ＝ＱＲコード＝で確認できる。問い合わせは福井新聞社クロスメディアビジネス局内の同プロジェクト実行委事務局＝電話０７７６（５０）２９３１。