北陸新幹線福井県内開業に合わせ、福井駅東口などを発着点に県内観光地を周遊する観光バスツアー「はぴバス」が３月１６日、運行を開始した。同日、福井市のアオッサでセレモニーがあり、関係者が第１便の出発を祝った。

　はぴバスは、都内の観光名所などを巡る「はとバス」の福井県版。県内バス事業者５社と県バス協会でつくる「はぴバスコンソーシアム（共同事業体）」が運営する。定期バスが土日曜祝日に１日３便運行するほか、各社の企画ツアーもある。定期バスのコースは県立恐竜博物館（勝山市）や大本山永平寺（永平寺町）、東尋坊（坂井市）などを巡る３種類がある。

　出発セレモニーで、コンソーシアム事務局の岩本裕夫代表が「福井の良さを知ってもらうよう努めたい」とあいさつ。福井商高チアリーダー部ＪＥＴＳの卒業生らでつくる「チアドリームプロジェクト」のメンバーが演技を披露し盛り上げた。

　県内外の２４人が第１便に乗り込み、関係者の見送りを受けた。群馬県から夫婦で旅行に来た武久さんは「今朝のニュースを見て、こんな便利なバスがあると知り申し込んだ。今までは東北（の旅行）が多かったが、これからは福井も楽しみたい」と話していた。